役員室の家具には何が必要?役員家具の選び方と求められる機能
「役員室」とは、取締役をはじめとする企業の重役の執務室であり、通常の執務以外にもさまざまな目的に使用されるスペースです。
誰もが利用できる会議室とは異なり、役員室は基本的に重役同士の会議や話し合いが行われます。企業の方針や方向性を決定する際にも利用されるスペースのため、役員室の基本的な機能を踏まえたうえでオフィス家具を揃える必要があります。
この記事では、役員室に求められる機能や家具の選び方について紹介します。
目次
役員室に求められる機能
役員室は、一般的なオフィススペースと分けて設置される部屋です。多くの人が行き交うオフィススペースでは難しい来客対応などを可能にして、機密情報が外部に漏れ出さないように重要情報を扱うことも可能です。
「執務機能」「ミーティング機能」「応接機能」「防音機能」の4点をそれぞれ詳しくみていきましょう。
オフィスチェアの寿命と買い替え時期
重要度の高い執務を任される役員は、秘書や他の社員と連携をとりながら日々意思決定やその他の業務にあたっています。長時間デスクに座り続ける機会も多く、執務機能は役員室のなかでも優先度の高い機能といえるでしょう。
役員室では広く公開できない機密情報も扱われるため、外部から見えないような角度にデスクを配置しましょう。遮蔽性を高めながら、情報を適切に扱えるようにセキュリティ面にも配慮してください。
フルオープンタイプの役員室でも、パーテーションや棚を置いて区切り、一定の執務機能を確保するようにしましょう。
ミーティング機能
ミーティング機能は、役員室に求められる重要な機能のひとつです。上役や重役との打ち合わせや会議が多いため、周囲の雑音をシャットアウトして話し合いに集中できる環境を整えましょう。
室内のレイアウトとしては、執務に使う一人用のデスクとミーティング用のデスク(テーブル)は分けて設置するのが基本です。ただし、執務用のデスクを広くとり、対面形式にして、反対側に椅子を置いてミーティングデスクにするパターンもあります。
応接機能
応接室と役員室を分けない場合は、ミーティング機能に加えて来客対応が可能な応接機能が必要になります。
応接スペースのレイアウトは、上座や下座を意識して家具を配置します。入り口から応接スペースまでが遠くなりすぎないように注意し、椅子に座るまでに他の家具や物が邪魔にならないよう、移動の動線にも注意してください。
役員室内に応接セットを置くときは壁や床、家具全体を含めて統一感をもたせつつ、お客様をおもてなしするような雰囲気づくりも意識しましょう。
防音機能
オープンスペースや半個室など、社内との繋がりをもたせたタイプの役員室は防音機能にこだわりましょう。防音機能が不十分であると作業に集中できず、作業効率にも影響を与えるおそれがあります。
音漏れ対策としては、壁・天井・床に吸音材や防音壁を取り入れるほか、防音効果のあるパーテーションが活用できます。ドアのすき間からも音が漏れ出すおそれがあるため、防音壁や吸音材が設置できない場合は防音テープや防音カーテンを活用するか、防音機能を搭載したワークブースの設置も検討しましょう。
役員家具の選び方
役員家具には、デスク・チェアのほかに書棚やロッカーなどオフィス用のアイテムが必要になります。ここからはアイテムごとに、サイズや素材の選び方を紹介します。
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役員デスク
会社の顔である役員のデスクは、重厚かつ高級感のあるものが理想です。たっぷりとしたサイズ感や使いやすさにも配慮しましょう。応接室やミーティングスペースを役員室に含める場合は、全体的なコーディネートやレイアウトを考えてデザインを統一しましょう。
役員チェア
デスクとセットになるチェアも、直接人目につくもののため重厚感が求められます。執務をこなすためのサポート機能として昇降機能やアームレストが付属したもの、背中をしっかりと支えられるものも人気があります。
書棚
書棚は資料やその他の書籍、重要情報を記載した書類などが収まるため、ある程度の容量が必要です。機密性の高い情報を扱う場合は鍵付きのタイプがおすすめですが、安定感を考慮し災害に備えるという意味では、腰の高さほどのロータイプも選択肢に入ります。
チープな雰囲気にならないように、デスクやチェアとコーディネートしながら高級感を感じさせるものを選びましょう。
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ロッカー
役員自身が部屋を離れることが多く貴重品の収納場所を確保しなければならない場合は、ロッカーの導入を検討しましょう。書棚と同じようにチープに見えないデザインが理想的です。
ロッカーを置いたときに独立して目立ってしまわないように、隣り合う家具(書棚など)と高さを合わせるようにします。財布や鍵のような貴重品の収納が可能な鍵が付属しているものもおすすめです。
サイドボード
デスクの脇や壁際に設置するサイドボードは、ロッカーと同じく必須ではありませんが、インテリアや収納として活用することができます。他の家具から浮いてしまわないように、トータルコーディネートを意識すると良いでしょう。
サイドボードはロッカーや書棚のような高さがないため、横幅が確保できるスペースが必要です。植物や時計、その他の置物を飾る場所として活用できますが、貴重品や重要書類の保管には適していないため、機密性の高いものの保管場所は別に用意してください。
小物
オフィス用の小物は、ペン立てやレターケースのようなデスク周りのアイテムをはじめ、時計・ポールハンガー・花瓶などインテリアとしても活用できます。小物だけが目立ちすぎないように、ベーシックな色やデザインのものを選ぶと環境にマッチします。
集中できる環境を整えるために、時計は置き時計・掛け時計に関わらず秒針音が響かないものを選びましょう。花瓶やトレー類は床に落ちた際に割れるおそれがあるため、ガラス製ではなく耐久性の高い素材を中心にチェックしてみてください。
電話台
電話台もインテリアアイテムのひとつとして、デスク周りの小物と調和したデザインを取り入れましょう。電話対応の多い環境ではすぐに受話器まで手が届くように、高さや角度が調節できるスタンド付きの台がおすすめです。
立った状態で通話する場合は、スタンドではなくデスクタイプの電話台が便利です。スムーズに受話器がとれるように、70cm以上の高さがあると良いでしょう。デスクタイプは電話以外に花瓶や消毒液を置く台として使うこともできます。
ポールハンガー
ポールハンガーは更衣用ロッカーがないオフィスや役員室に一つは設置しておきたいアイテムです。上着・マフラー・コートなどを複数かけられるもので、場所を取りすぎないコンパクトなサイズがおすすめです。
ミニマルやシンプルなスタイルのもの、ビジネスライクなデザインなど、役員室の雰囲気に合うものを選びましょう。
会社の顔としての機能をもたせる
今回は、役員室の家具に必要な機能やアイテムの選び方について紹介しました。オフィスによっては明確に区切られていないオープンな役員室もみられますが、機密情報や応接機能が必要な場合は、ひとつの部屋として区切ることをおすすめします。
部屋に必要なデスクやチェア、書棚は全体的に統一感をもたせて、チープ感が出すぎないように整えるようにします。役員室は会社の顔となる特別な場所のため、雰囲気を損ねないようなアイテムを揃えてみてください。
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