最適な役員チェアの選び方を詳しく紹介
役員チェアは、その名の通り会社の経営を担う役員が座る椅子のことを指します。
その立場と追っている責任から、役員は常に高いパフォーマンスを求められます。
その高いパフォーマンスを支えるためにも、高機能な椅子は必要不可欠です。
しかし、高機能な椅子はたくさんあるため、どんな椅子が最適なのかわからない人もいるでしょう。
そこで本記事では、役員チェアの最適な選び方を紹介します。
新規オフィスの開設で、役員チェア選びに苦戦している方はぜひ参考にしてください。
目次
役員チェアとは?
役員チェアとは、会社のトップである社長や専務、常務といった役員が座る椅子です。
エグゼクティブチェアとも言われており、主に役員室で使用しています。
しかし、役員室で使用しているすべての椅子が役員チェアというわけではありません。
機能性やデザイン性などある程度特徴があります。
役員チェアは役員室以外にも、会社内外の重役が集まるような会議室にも設置されており、高い快適性と機能が求められます。
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役員チェアの特徴
役員チェアには以下のような特徴があります。
座り心地が良い
役員チェアの一番の特徴は座り心地の良さです。
前述の通り、役員は会社にもたらさなければならない成果が大きく、労働時間も長くなる傾向にあることから、その体を支える椅子も快適なものが求められます。
クッション性が高かかったり、ランバーサポートと呼ばれる腰を支える機能が付いていたりと、高機能な椅子には長時間座っていても疲れない工夫が施されているのです。
見た目や素材に高級感がある
役員チェアは、見た目に高級感があります。
役員室は高級感のあるデザインになっていることが多いため、椅子も部屋のデザインに合わせて高級感のある見た目のものがほとんどです。
さらに、本革を使用しているものが多く、素材からこだわって製造されたものであることがほとんどです。
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役員チェアの選び方
役員に限った話しではありませんが、オフィスで座る椅子のクオリティが仕事のパフォーマンスを左右すると言っても過言ではありません。
仕事のモチベーションを上げるためにも役員のチェア選びは重要です。
ここからは、適切な役員チェアの選び方を紹介します。
張地で選ぶ
役員チェアは、張地で選びましょう。
張地は主に3種類ありますが、高級感を出すのであれば本革がおすすめです。
本革は吸湿性や通気性に優れており、蒸れにくいという特徴があるため、ダニや汗のニオイがつくことはほとんどありません。
夏場は涼しい社内でも、社外に出る機会が多い役員は汗をかくこともあるため、外出の頻度も高い役員におすすめと言えます。
さらに、本革は人の体温になじんで温かくなるため、冬でも温かく過ごせるでしょう。
本革は、使うたびに風合いが増してくるため愛着も沸き、風合いが増すほど高級感も増します。
しかし、水に弱く定期的なメンテナンスが必要です。
また、値段も高価なものが多いため、役員チェアは良いものにしたいけれど予算オーバーを懸念する場合は布張りのものも検討してみてください。
座り心地で選ぶ
とくに、クッションが厚いものがおすすめです。
しかし、クッションが厚いと蒸れてしまう可能性があるため、素材は本革かメッシュを選択しましょう。
メッシュ素材は通気性に優れているため、本革同様長時間座っていても蒸れにくい特徴があります。
オフィスに居る時間が長ければ当然オフィス内で座っている時間も長くなります。
椅子の座り心地が悪ければ腰を痛め、仕事のパフォーマンスを下げる原因となります。
そのため、身体の負担を減らしたいなら座面が広いものを選ぶようにしましょう。
機能で選ぶ
材質や座り心地だけでなく、機能も役員チェアを選ぶ大切な判断基準です。
高機能な椅子に備わっている代表的な機能を紹介します。
ロッキング機能
ロッキング機能とは、座りながら体を前後に揺らすことができる機能です。
体を前後に揺らすことによって体重が分散し、体に負担やストレスがかかりにくい仕組みになっています。
ロッキング機能が付いていない椅子は、自分の体重による負荷が一箇所に集中してしまいます。
その結果、腰が痛くなったり肩が凝ったりといった不調の原因につながるのです。
ロッキング機能がついている椅子を利用することで、リラックスした状態で業務に集中できるようになります。
リクライニング機能
リクライニング機能とは、背もたれ部分の角度を変える機能です。
ロッキング機能とリクライニング機能の違いは以下の通りです。
ロッキング機能 | 人の動きに合わせて背もたれや座面が揺れる |
リクライニング機能 | 背もたれの角度を変えて固定できる |
ロッキング機能は人の動きに連動して椅子が揺れる程度の動きしかありません。
しかし、リクライニング機能は背もたれを任意の角度に変えて固定できます。
そのため、仕事に集中したいときは背もたれを立てて、休憩の時は背もたれを倒すといったようにメリハリを付けることが可能です。
なかには、170度まで背もたれを倒すことができる椅子もあります。
ランバーサポート機能
ランバーサポート機能とは、姿勢を整えてくれる機能です。
長時間のデスクワークで腰痛が気になっている人は多いのではないでしょうか。
ランバーサポート機能は、腰のS字カーブを整えてくれるもので、腰痛の改善に効果的です。
椅子が、背骨の形状を補佐するように設計されており、座るだけで姿勢を整えてくれます。
ランバーサポート付きの椅子に座ったことがない方は、はじめは違和感を抱くかもしれません。
しかし、慣れてくると腰が支えられる感じが病みつきになり、愛好者が多いのもわかるはずです。
腰のカーブの角度は人によって差があるため、自分の体に合うか心配な人はランバーサポートの位置を変えられるタイプを選びましょう。
リクライニング機能のように、任意の角度を変えられる物や、強度を変えられるものもあります。
ヘッドレスト
ヘッドレストとは、首をサポートする機能です。
業務に集中してしまうと前のめりになってしまう方が多いため、首に負担がかかり肩こりや頭痛が起こってしまう可能性が高くなります。
肩こりや頭痛が起こってしまうと、作業効率の悪化につながります。
ヘッドレストは、背もたれの上部に取り付けられています。
ヘッドレストの位置は固定されている場合が多く、座高が慎重に対して高い方や低い方はフィットするものを選ぶようにしてください。
そのため、ヘッドレストの無い役員チェアを購入して後付けできるタイプのヘッドレストを装着するのも一つの選択肢です。
他のポジション同様、役員も入れ替わりが起こります。
その都度その人に合ったヘッドレストが使えるよう、位置は調節できるタイプのものを導入するのが無難です。
デザインで選ぶ
役員チェアは、デザインも重要です。
部屋の雰囲気にあったものを選ぶのが望ましいでしょう。
椅子のデザイン選びで重要なポイントを紹介します。
背もたれの大きさ
背もたれの大きさはデザインを考慮するときに重要です。
背もたれが大きいことをハイバックといい、背もたれが低いことをローバックといいます。
それぞれの背もたれが与える印象や特徴は以下の通りです。
印象 | 特徴 | |
ハイバック | 高級感 | 背中のサポート力が高い
高機能 価格が高い |
ローバック | スッキリ | 背中のサポート力は低い
機能が少ない 価格が安い |
シンプルなデザインが好みであればローバックの方が合っていますが、高級感のあるデザインが好みであればハイバックがおすすめです。
肘置きの有無
肘置きの有無もデザインに関係します。
肘置きには以下の3種類あり、それぞれの特徴は以下の通りです。
肘置きの種類 | 印象 | 特徴 |
肘置き無し | スッキリ | 体型問わず利用可能
移動しやすい 腕を休ませられない 価格が安い |
固定肘 | 高級感がある | 肘を休められる
体格によって窮屈に感じる場合がある 椅子を回転しないと立ち上がれない |
可動肘 | スタイリッシュ | 肘を好みの角度に変えられる
肘を休められる 椅子を回転しないと立ち上がれない 価格が高い |
肘置きがあると高級感が出ます。
しかし、利用する役員の体格によっては窮屈に感じてしまう可能性があるため、注意が必要です。
肘置きを動かせるタイプはスタイリッシュなデザインが多いですが、なかには高級感があるものもあります。
そのため、高級感を出したいのであれば肘置き付きの椅子選ぶようにしましょう。
オフィスの雰囲気に合わせて選ぶ
高級で高機能な役員用の椅子ともなると、存在感が強くそれがあるだけで部屋の雰囲気に影響します。
そのため、置く場所の雰囲気に合わせた椅子を選ぶことが必要です。
しかし、新規事業を立ち上げるなど、新しく役員室を作る場合は、どんな雰囲気の役員室にしたいか考えてから椅子を選ぶといいでしょう。
最近ではスタイリッシュなものからシンプルでデザイン性の高いものまで様々な椅子があります。
そのため、どんな雰囲気の役員室でもぴったりの雰囲気の椅子が見つかるでしょう。
価格で選ぶ
当然ながら、価格も重要な検討ポイントです。
高級な素材で作られた高機能なものが役員チェアとして相応しいとはいえ、1つあたり数万円から数十万円と、それなりの価格はします。
会社のフェーズや予算にあったものを選ぶことも大切です。
材質・デザイン・機能など、どれを優先するかによって椅子の値段は大きく変わります。
役員チェアに求める要素と予算を鑑み、自社にとって最適なものを選んでください。
役員チェアの選び方は主に6つ
今回は、役員チェアの選び方について紹介しました。
役員チェアの選び方は主に6つです。
張地、座り心地、機能デザイン、オフィスの雰囲気、価格。
とくに価格は重要なため、はじめに予算を決めておきましょう。
役員チェアは、高ければ良いというものではなく、自分が欲しい機能が備わっている物を選ぶ必要があります。
満足いく役員チェアに出会うことで、快適なワークライフを送ることができるでしょう。
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