オフィスキャビネットの選び方とは?安全に使うコツも紹介
オフィスキャビネットは、主に備品や書類などを保存するために利用されています。
昨今ではペーパーレス化やリモートワークが進んでおりますが、収納をすべて無くすということは難しいのではないでしょうか。
本記事では、オフィスキャビネットの選び方や、安全に使うためのコツをご紹介します。
目次
オフィスキャビネットを使うメリットとは?
各企業ではデジタル化・ペーパーレス化が進んだことや、リモートワークを推奨することが増えていることから、オフィスにキャビネットは必要ないのではと考えている方も多いのではないでしょうか。
まずは、オフィスでキャビネットを使うメリットを紹介していきます。
自分達にあてはまるメリットを見て、適したキャビネットを選びましょう。
メリット①書類を整理できる
ペーパーレス化が進んでいても、紙媒体の書類を完全になくすことはできません。
キャビネットが無いと、書類の置き場に困ってしまうため、書類を整理整頓しておくためにも、オフィスにキャビネットは必要です。
メリット②自由に組み合わせて使える
オフィスキャビネットは、複数のキャビネットを重ねたり、並べたり、自由に組み合わせられます。
組み合わせによって空間を広く使えたり、オープンな空間を演出できたり、作業台を作るといったことも可能です。
メリット③オフィスを広く使える
キャビネットを活用することで、オフィス全体を効率よく、広く使えるでしょう。
壁面収納のようにキャビネットを縦に連結させて、壁伝いに設置すれば、自由に使えるスペースが増えます。
空いた部分を有効活用することによって快適なオフィスが作れるため、キャビネットの設置はおすすめです。
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オフィスキャビネットの種類
オフィスキャビネットには、どのような種類があるのでしょうか。
ここからは、キャビネットの主な種類をご紹介します。
それぞれの特徴や、適した設置方法を知ることで、より適切なキャビネットを選べるでしょう。
タイプ①オープン型
オープン型のキャビネットは、扉がないタイプのキャビネットです。
置いてある物がわかりやすいため、取り出す頻度が高い物の収納に適しています。
特徴 | 中のものを確認しやすい
中のものを取り出しやすい アレンジしやすい |
おすすめの収納物 | 利用頻度が高い書類
備品 |
おすすめでない収納物 | 機密性の高い書類 |
キャビネットのなかに小物入れを設置することもできるため、アレンジしやすいでしょう。
しかし地震が発生した際にキャビネットの中身が落ちてくるおそれがあるため、高い所への設置にはおすすめしません。
タイプ②引き戸型
引き戸型のキャビネットは、扉を横にスライドさせるタイプのキャビネットです。
鍵付きのものや扉がガラスになっているものなど、さまざまな種類があります。
特徴 | 狭いスペースでも収納可能
片方ずつしか開けられない 鍵付きのものもある 扉がガラス製でのものがある |
おすすめの収納物 | 機密性の高い書類
ガラス戸タイプは賞状やトロフィー |
おすすめでない収納物 | 利用頻度の高い書類
大きな備品 |
キャビネットを縦に連結させる場合、上部に設置するのがおすすめです。
しかし、扉が片方ずつしか開かないため、大きな備品の収納にはおすすめしません。
タイプ③両開き型
両開き型のキャビネットは、扉が観音開きに開くタイプのキャビネットです。
鍵付きのものが多く、扉が開くスペースも考慮して設置する必要があります。
特徴 | 中のものを確認しやすい
収納しやすい 鍵付きのものもある 扉が閉じているときは隠せる |
おすすめの収納物 | 機密性の高い書類
備品 |
おすすめでない収納物 | 利用頻度が高い書類 |
両開き型のキャビネットは、縦に連結させたとき下部への設置がおすすめです。
しかし、上部に設置することによって、しゃがんだときキャビネットの扉が頭や肩に当たって怪我をするおそれがあります。
そのため、下部への設置がおすすめです。
タイプ④片開き型
片開き型のキャビネットは、扉が一つで左右どちらかに取手がついているタイプのキャビネットです。
金庫や掃除道具入れをイメージしてもらうと良いでしょう。
特徴 | サイズが豊富
鍵付きのものもある 扉が開くために広いスペースが必要 扉が閉じているときは隠せる |
おすすめの収納物 | 機密性の高い書類
備品 |
おすすめでない収納物 | 利用頻度が高い書類 |
片開き型は、キャビネットのなかでも種類が豊富なため、用途に合わせて選定しましょう。
このタイプを設置するには、扉を開ける際にスペースが必要です。また、壁と扉が開く方向を考慮して設置しましょう。
タイプ⑤ラテラル型
ラテラル型のキャビネットは、引き出しタイプのキャビネットです。
小物の収納に優れており、中にものが一目でわかりやすいメリットがあります。
特徴 | 中のものを確認しやすい
物の出し入れがしやすい 出し入れ時はスペースが必要 キャスター付きもある |
おすすめの収納物 | 利用頻度が高い書類
備品 |
おすすめでない収納物 | 機密性の高い書類
重さがあるもの |
ほかの収納と違い、小物収納が無くても収納できるため、備品の収納におすすめです。
サイズが小さいものやキャスター付きもあり、デスク下の収納にも適しています。
タイプ⑥クリスタルキャビネット型
クリスタルキャビネット型のキャビネットは、小さい引き出しが多数あるキャビネットです。
引き出しが30個ほどあるものから3個ほどのものまで多数の種類があります。
特徴 | 中のものを確認しやすい
中のものを取り出しやすい アレンジしやすい |
おすすめの収納物 | 利用頻度が高い書類
備品 |
おすすめでない収納物 | 機密性の高い書類 |
小物の収納にぴったりで、設置に場所を取らないものがほとんどです。
3段くらいの小さいサイズをオープン型や両開き型のキャビネットに設置することもできます。
工夫次第で用途が多岐にわたる便利なキャビネットです。
オフィスキャビネットの選び方
自分のオフィスにどんなキャビネットが合うか分かっている方は少ないでしょう。
ここからは、オフィスキャビネットを選ぶ際のポイントを5つに分けてご紹介します。
ポイント①収納力が高いか
オフィスキャビネットは、何をどれだけ収納するかに合わせて選定しましょう。
収納したかったものが収納しきれないと追加でキャビネットを買うことになってしまいます。
そのため、収納するものがはっきり決まっていない場合は、収納物の選定から行いましょう。
ポイント②防犯機能が備わっているか
重要書類の収納であれば、鍵がついているキャビネットがおすすめですが、鍵にも以下の種類があります。
- シリンダー錠
- ダイヤル錠
- プッシュ錠
- カード錠
シリンダー錠やカード錠だと、鍵やカードの収納場所を作る必要がありますが、ダイヤル錠やプッシュ錠は暗証番号をメモしておく必要があります。
これらの特徴に配慮して選定しましょう。
ポイント③大きさは適切か
オフィスに適切な大きさのキャビネットを配置しましょう。
とくに、ラテラル型や片開き型は広いスペースが必要なため、扉が開いたときのことも考慮して選ぶ必要があります。
あまりスペースがないのであれば、オープン型か引き戸型がおすすめです。
ポイント④収納物の種類に合っているか
収納したいと思っている書類の種類によってキャビネットを選定しましょう。
機密書類 | 片開き型、両開き型、引き戸型 |
通常書類 | オープン型、ラテラル型、クリスタルキャビネット型 |
また、収納した書類をどのくらいの頻度で使うかによって、向いているキャビネットの種類が異なります。
主に、通常書類で利用頻度が高い物はオープン型がおすすめです。
ポイント⑤オフィスの雰囲気に合っているか
オフィスの雰囲気も重要なため、雰囲気を統一したい場合は、デザインや色で選びましょう。
圧迫感を与えないすっきりした雰囲気の場合、白やグレーがおすすめです。
反対に、シックな印象にしたいのであれば、黒や紺など濃い色がおすすめですが、濃い色のキャビネットは縦に並べてしまうと圧迫感が出るため目線より下へ設置しましょう。
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オフィスキャビネットを安全に使用するコツ
最近は地震による被害が増えているため、防犯対策は必要です。
ここからは、キャビネットを安全に利用するコツを3つご紹介します。
コツ①ベルトで固定する
壁面に設置しているキャビネットは、ベルトで固定する方法がおすすめです。
壁とキャビネットに金具を設置し、固定するタイプとキャビネットにベルトを巻き付けるタイプがあります。
コツ②キャスターストッパーをつける
キャスターがついているキャビネットにはストッパーを付けましょう。
ストッパーがあることで、キャビネットが自走するのを防ぐことができます。
コツ③突っ張り棒で支える
背の高いキャビネットの場合、天井とキャビネットの間に突っ張り棒を入れて支える方法もおすすめです。
設置が簡単で強度も高いため試しやすいでしょう。
オフィスキャビネットの選び方は5つのポイントを押さえよう
オフィスキャビネットは、収納力が高いか、大きさは適切か、収納物の種類に合っているかを考えて選びましょう。
そのためには、あらかじめどのような物を収納したいのか・どれくらいの収納物があるのかを把握しておくことが必要です。
収納するものやオフィスの広さに合ったキャビネットを選ぶことによって、オフィスをすっきり保てるでしょう。
また、防犯機能が備わっているか、オフィスの雰囲気に合っているかなども見ておくとよいでしょう。
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